特定技能ビザを取得し、「素形材産業」・「産業機械製造業」・「電気・電子情報関連産業」に就労したい場合には、製造分野特定技能1号評価試験と日本語試験に合格しなければなりません。

「素形材産業」・「産業機械製造業」・「電気・電子情報関連産業」の3分野は、製造現場で従事する業務の多くが共通しているので、製造分野特定技能1号評価試験として共通の評価試験が実施されます。

それでは一体、この製造分野特定技能1号評価試験はどういった試験なのでしょうか?

以下で解説いたしますので、確認してみましょう。

□受験資格

受験資格者は、原則として、試験日において、満17歳以上の方ですが、試験実施国の事情なども勘案され、決定されます。

なお、国内で試験の受験を考えている場合、在留資格を有している必要がございますので、ご注意くださいませ。

□試験内容

製造分野特定技能1号評価試験は、経済産業省が選定した機関が実施します。
試験は現地の言葉で、コンピューター・ベースド・テスティング(CBT)方式、ペーパーテスト方式又は制作等作業試験方式で行われます。

実施される試験は、経済産業省が指定する19の試験区分について、学科試験と実技試験から構成されています。
学科試験では、CBT方式又はペーパーテスト方式により、材料や安全衛生、作業の方法等、技能の裏付けとなる知識を試されます。

実技試験では、次のいずれかの方法によって実施されます。

 政策等作業試験方式により、制限時間内に物の制作、組み立て、調整等を行い、その技能が評価されます。

 CBT方式又はペーパーテスト方式により、技能者として体得していなければならない基本的な技能について、原材料、模型、写真などを提示し、判別・判断などを行い、その技能が評価されます。

19の試験区分については、「素形材産業」・「産業機械製造業」・「電気・電子情報関連産業」の3分野によって異なり各以下の区分の試験が行われます。(試験のレベルは技能検定3級相当(技能実習2号修了相当)とされています。

≪素形材産業≫

鋳造、鍛造、ダイカスト、機械加工、金属プレス加工、工場板金、 めっき、アルミニウム陽極酸化処理、仕上げ、機械検査、機械保全、塗装、溶接

≪産業機械製造業≫

鋳造、鍛造、ダイカスト、機械加工、金属プレス加工、鉄工、工場板金、 めっき、仕上げ、機械検査、機械保全、電子機器組立て、電気機器組立て、プリント配線板製造、プラスチック成形、塗装、溶接、工業包装

≪電気・電子情報関連産業≫

機械加工、金属プレス加工、工場板金、めっき、仕上げ、機械保全、電子機器組立て、電気機器組立て、プリント配線板製造、プラスチック成形、塗装、溶接、工業包装

以上、製造分野特定技能1号評価試験についての解説です。