特定技能ビザを取得し、ビルクリーニング業界に就労したい場合には、ビルクリーニング分野特定技能1号評価試験日本語試験に合格しなければなりません。

それでは一体、このビルクリーニング分野特定技能1号評価試験とはどういった試験なのでしょうか?

以下で解説いたしますので、確認してみましょう。

【受験資格】

受験資格者は、以下の①と②を満たす方で、日本国内で試験を受験される方は①及び②の全てを満たす方となります。

① 試験日において、満17歳以上の方

② 在留資格を有している方

【試験内容】

ビルクリーニング分野特定技能1号評価試験は、「公益社団法人全国ビルメンテナンス協会」が実施します。

試験は日本語で行われ、判断試験17問(配点40点)と作業試験3問(配点60点)で構成されています。

実際に行われた第1回国内試験の試験内容は判断試験と作業試験ともに以下のとおりです。

① 床面の定期清掃作業

② ガラス面の定期洗浄作業

③ 洋式大便器の日常清掃作業

各作業の作業試験で実施される詳細な作業内容を以下で解説しますので、確認してみましょう。

≪作業1:床面の定期清掃作業≫
1)仕様

① 作業対象の床は、塩化ビニル系床材です。

② 作業対象の床面積は、横2m×縦4mの8㎡です。

2)作業内容

① 試験管の合図の後、「はじめます」と宣言してから作業を開始します。

② 床面をダストクロス型モップ(乾式)で除塵します。

③ ダストクロスを外し、小型ぼうきと文化ちりとりでごみを回収します。

④ 床面をモップで拭き作業をします。

⑤ 資器材を元の位置に戻します。

≪作業2:ガラス面の定期洗浄作業≫
1)仕様

① 作業対象のガラス面は、片面1㎡(縦1m×横1m)です。

2)作業内容

① ガラス面(片面のみ)をシャンパーで拭きます。(洗剤は使用しません)

② ガラス面(片面のみ)を窓用スクイジーで拭きます。

③ タオルを濡らして、窓枠を拭きます。

④ 窓用スクイジーをタオルで手入れします。

⑤ 作業範囲の床面をタオルで拭きます。

⑥ 資器材を元の位置に戻す。

≪作業3:洋式大便器の日常清掃作業≫
1)仕様

① 災害用洋式大便器で行います。

2)作業内容

① 便器ボウル鉢をトイレ用スポンジで洗浄する。(洗剤は使用しません)

② 便座をクロスで拭きます。

③ 作業範囲の床面をタオルで拭きます。

④ 資器材を元の位置に戻し、作業13全ての作業が終了したことを「おわりました」と宣言します。

以上、作業試験で実施される詳細な作業内容の解説です。

この作業を制限時間12分以内に行わなければなりません。

以上、ビルクリーニング業の技能試験についての解説です。