造船・舶用工業の分野で、特定技能ビザを取得する為には、原則として造船・舶用工業分野特定技能 1 号試験と日本語試験に合格しなければなりません。
造船・舶用工業分野特定技能 1 号試験では、受験者が、特定技能ビザを取得できるだけの技術を持っているかということを確認します。
その試験の詳細を以下にまとめましたので、一緒に確認していきましょう。
受験資格者は、以下の①と②を満たす方で、日本国内で試験を受験される方は①及び②の全てを満たす方となります。
① 試験日において、満17歳以上の方
② 在留資格を有している方
一般財団法人日本海事協会が行うことになっており、学科試験(試験時間60分、問題数30問)と実技試験で構成されています。 造船・舶用工業分野特定技能 1 号試験は、
言語は日本語です。
実技試験の詳細は以下の通りです。
1.溶接
(1)協会が別に定める試験母材を用い、次の
① 溶接方法は、「手溶接」、「半自動溶接」、「ティグ溶接」のいずれかとする。
② 製品の種類は、「板材」とする。
③ 継手の種類は、「突合せ溶接」とする。
④ 母材の種類は、「普通鋼」、「ステンレス鋼」、「アルミニウム合金」のいずれかと する。 ⑤ 母材の厚さは、「9mm 以上」とする。
⑥ 溶接姿勢は、「下向」とする。
⑦ 継手の詳細は、「片面溶接 裏当てあり」とする。
(2)実技試験の免除
受験者が、協会が交付した溶接士技量資格に係る技量証明書であって、以下のいずれも満たし、かつ、申請時点で有効なものを保有している場合は、技量証明書の提示 をもって実技試験が免除される。
①溶接方法:「手溶接」、「半自動溶接」又は「ティグ溶接」
②製品の種類:「板材」
③継手の種類:「突合せ溶接」
④母材の種類:「普通鋼」、「ステンレス鋼」又は「アルミニウム合金」
⑤母材の厚さ:4.5mm 以上
⑥溶接姿勢:「下向」、「横向」、「上向」又は「立向上進」
⑦継手の詳細:「片面溶接 裏当てあり」、「片面溶接 裏当てなし」、「両面溶接 裏 堀りあり」又は「両面溶接 裏堀りなし」
他の分野については、現在調整中となっています。
科目は以下の通りで、業務区分ごとに試験が実施されることになっています。
① 溶接
② 塗装
③ 鉄工
④ 仕上げ
⑤ 機械加工
⑥ 電気機器組立て
学科試験は正答率60%以上。
実技試験については、以下の基準を元に採点されます。
1.溶接
溶接された試験材に対し、以下を満足することを合否の基準とする。
(1)外観試験
有害と認められる割れ、ブローホール、アンダーカット、その他欠陥はあってはならない。
(2)曲げ試験又は放射線透過試験
有害と認められる割れ、融合不良、溶込み不良、その他欠陥があってはならない。
他の分野については現在調整中となっています。
以上が、造船・舶用工業分野特定技能 1 号試験に関する解説になります。
現在調整中の箇所の最新情報に関しては、以下のリンク先のページにて確認ができますので、よろしければご覧ください。
国土交通省 海事局船舶産業課
http://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_fr5_000006.html
ClassNK 一般財団法人日本海事協会
http://www.classnk.or.jp/hp/ja/authentication/evaluation/index.html